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LPガスの供給 > LPG供給に関わる用語解説集
海外LPG取引に関わるデータ集
ここでは海外LPG取引に関わるデータについて簡単に御説明いたします。
日本に輸入されてくるLPGの国別輸入数量の履歴や中東産ガス国別LPG輸出数量、新興LPG輸入国である中国のLPG供給、更には欧米でのLPG供給量など様々なデータをグラフ化して取りまとめます。
LPG輸出数量
LPGは原油採掘と共に生産される原油随伴ガス、天然ガス田で生産される天然ガス随伴ガス、石油精製の過程で生産される精製ガスと大きくわけて3つの供給ソースがあります。生産されたLPGは産ガス国内で消費されるほか、重要なガス体エネルギーとして全世界に向けて輸出されます。
エネルギー資源に乏しい日本や韓国など主要なLPG消費国の他、潜在的にLPG需要のある中国やインド、産業用エネルギーとしてLPGを利用するアメリカやヨーロッパなどの生活を支える重大な役割を果たしております。
ここでは、世界中の産ガス国から輸出されるLPGの統計資料をエリア別にまとめて御紹介いたします。
1
中東産ガス国の国別LPG輸出量
世界最大のLPG輸出エリアは、中東諸国であり、最大の輸出国はサウジアラビアであることは有名です。しかしながら、
中東産ガス国
にはサウジアラビア以外にもアブダビやクウェートなどLPGを輸出する産ガス国が多く存在します。
中東産ガス国では、1998年に2,500万d/年の輸出量を記録しましたが、以降、特にサウジアラビア国内需要の増加により輸出能力が減少するなど、2000年には1,980万d/年程度まで輸出実績が落ち込みました。
しかしながら、今後は新規油田開発とプラント増設、天然ガス田の開発などが計画されており、又、外国資本がこれらのプロジェクトに投資を検討するなど、2004〜5年以降には輸出数量が増えていくと言われております。
2
アジア産ガス国の国別LPG輸出量
世界最大のLPG輸入エリアであるアジア地域にもLPG産ガス国が存在します。
インドネシアやオーストラリア、マレーシア
など天然ガス開発と共に随伴されるLPGが輸出されております。
又、2004年には東チモールにおいて新規輸出プロジェクトが稼動するなど、供給量は増加傾向にあると言われております。
3
アフリカ産ガス国の国別LPG輸出量
アフリカ産LPGは、アルジェリアから産出されるLPGが主流であり、現在も更に生産数量が増えております。アルジェリア産LPGはイタリア、トルコなどの地中海地区に供給されておりますが、近年では外資系企業の投資によるプラント開発が進んでおり、輸出余力が増加していることから、日本や中国などのアジア地域にまで供給先を伸ばしております。
又、1998年よりアフリカ西海岸のナイジェリアでは石油メジャーの開発による原油プラントが稼動をはじめ、随伴するLPGを輸出するようになりました。
これらの影響により、わずか5年前には
アフリカ全体の輸出余力文章
は500万d/年程度でしたが、2001年には約1,000万dと倍増、更に2004年には1,200万d近くまで増加する見込みがあるなど、今後も新規ソースとしての役割が期待されております。
4
ヨーロッパ産ガス国のLPG輸出量
ヨーロッパでは、原油が生産される北海油田からの随伴ガスと、同原油を精製処理する過程で生産されるLPGが輸出されております。
その多くは、北西ヨーロッパエリアへ輸出されることとなりますが、供給過多又は需要が減少した場合など、需給調整を兼ねてアメリカやアジアに供給されることもあります。
LPG生産量自体は増加するものの、LPG需要が増加していることから、
ヨーロッパの輸出余力
自体はほぼ横ばいの約700〜800万d/年程度で推移しております。
5
アメリカ産ガス国のLPG輸出量
前述の通り、世界最大のLPG輸出国はサウジアラビアであり、最大のLPG輸入国は日本ですが、世界最大のLPG消費国はアメリカであることはあまり知られておりません。アメリカは原油がそうであるのと同様に、LPG産出国であり輸入国でもあります。
テキサス州ヒューストンでは原油精製プラントが多数存在しており、又、近隣のモントベルビューではこれらの精製LPGを地下岩盤タンクに貯蔵し
輸出
すると共に、ヨーロッパや南米からのLPGを輸入するなど、多角的なLPG取引を実施しております。
又、南米地区はブラジルをはじめLPG輸入国でありましたが、近年はベネズエラやアルゼンチンなど輸出国となる国も登場しております。
LPG輸入数量
1
アジアのLPG輸入量
アジア地域のLPG輸入国は日本や韓国に代表されてきましたが、今や韓国を抜き、世界第二の輸入国である中国をはじめ、台湾やインドなど、アジアLPGマーケットは今後も世界最大の輸入エリアとして注目されます。
アジア全体のLPG輸入量
は、中国勢の輸入が急激に発達し、インドのLPG輸入が増加しはじめた1999年の2,570万d/年まで増加したものの、2001年には2,330万dまで落ち込みました。これは、中国勢の輸入が予想ほど伸びなかったこと、インド国内で大規模な石油精製プラントが稼動を開始したことで国内精製LPGが流通し、結果としてアジア全体のLPG輸入量が減少しました。
しかしながら、2002年以降は再度2,500万d/年を突破するなど、中国やインドの需要増加は必至であることもあり、アジアのLPG輸入量は増加すると言われております。
2
日本の国別LPG輸入量
世界最大のLPG輸入国である日本は、主に中東産ガス国からの輸入に依存しております。又、日本国内のLPG需要はほぼ横ばいであることから、輸入量も横ばいであり、
約1,400万d/年
で推移しております。
サウジアラビアからの輸出量が減少したことにより、その代替地として、オーストラリアやアフリカなどの新規供給ソースからの輸入を実施するなど、供給ソースの多角化を計画しております。
3
中国勢の台頭
今や韓国を抜き、世界第二位のLPG輸入国となった中国は、外資系企業と国営企業との合弁でLPG輸入基地を建設。華南や華中エリアにおいてLPG需要地として成立することとなりました。
現在、
中国のLPG輸入
は約630万d/年程度の輸入を実施しております。しかしながら、中国国内のLPG需要は飛躍的に増大しており、2004年には約1,900万dを越えると見られており、今後もLPG需要は増えると言われております。
これにより、中国の需要は日本の需要を越え、アジア最大のLPG消費国となると見られております。