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LPガスの供給


LPガスの供給 > LPG供給に関わる用語解説集  
欧米LPG取引に関する事項
日本や中国、韓国といったLPG消費国を中心とするアジアLPGマーケット以外にも、海外ではLPGを取り扱うマーケットとして、欧米LPGマーケットがあります。
この章では、欧米LPGマーケットについて御説明致します。

  欧米LPGマーケットの特徴

( 1) 【石油製品としてのLPG】
アジアLPGマーケットと欧米LPGマーケットとを比較する上で、最も異なる特徴として挙げられるものは、価格です。すなわち、アジアマーケットのLPGは、サウジCPを基本として成立しておりますが、欧米マーケットではLPGを原油製品の一部として取り扱う為、原油価格の変動と共にLPG価格も上下することが特徴です。勿論、CPも原油価格の変動に伴い上下する傾向がありますが、欧米LPG価格の方がより原油価格と密接に変動することになります。

( 2) 【欧米LPGの使用用途】
日本をはじめ、中国や韓国などのアジア勢にとって、LPGは民生用や業務用など使用用途が我々の生活と密接に結びついておりますが、欧米マーケットのLPG使用用途の多くは、石油化学原料用や工業用など他燃料との競合関係にあり、LPGも他エネルギーと同様に熱量換算により価格が決定されております。

( 3) 【欧米LPG価格】
アジアマーケットではサウジアラビアが発表する「CP」という価格指標があります。
欧米LPG価格は原油価格変動と共にマーケットが価格を決める構造となっておりますが、売り手が発表する「公示価格」が存在します。北海価格やアルジェリア価格と呼ばれるもので、CPと同様に毎月1回公示される価格となります。

( 4) 【北海価格/北海LPG】
北海油田から産出されるLPG公示価格。
石油メジャーであるBP(ビー・ピー社)が毎月発表するLPG価格で、主に北西ヨーロッパ向けに供給されております。
ブレント原油価格の値動きに影響され、又、北西ヨーロッパのLPG需給により価格は変動します。

( 5) 【アルジェリア価格/アルジェリアLPG】
アルジェリア産LPGを取り扱うソナトラック社が毎月発表する公示価格で、主に地中海地区に供給されております。
北海LPGと同様に原油価格に左右される面もありますが、基本的に地中海地区のLPG需給により価格は変動すると言われております。

( 6) 【モントベルビュー】
アメリカのテキサス州ヒューストン近辺に存在する石油製品基地エリア。同地域ではヨーロッパから輸入されたLPGやアメリカ国内で精製されたLPGなどを地下貯蔵施設に保管する一方、再度LPGを輸出するなど多角的な取引を実施しております。
同エリアには「ティアドーム」(涙の雫のような形状であることからこう呼ばれる)と言われる地下岩塩層の地下岩盤タンクにLPGを貯蔵する設備があります。その貯蔵能力は400万dとも600万dとも言われており、時にはアジア向けに輸出することもあります。
モントベルビュー価格とは、当該エリアからのLPG出荷価格です。米国LPG取引単位は$/トンではなく、セント/ガロンとなります。(プロパン1トン=約521ガロン、ブタン1トン=約453ガロン)


  欧米LPGマーケットとは?

1 【北西ヨーロッパ】
北西ヨーロッパとは、ノルウェーやスウェーデンなどの北欧地域や、オランダやデンマークなどの西欧地域のことであり、「CIF北西ヨーロッパ」とはこれらの地域向けのLPG価格です。
主に北海LPGが供給されます。

2 【地中海地区】
地中海地区とは、フランスやスペイン、イタリアやトルコなどの地中海に面した地域のことであり、「CIF地中海」とは、これらの地域向けのLPG価格です。
主にアルジェリア産LPGが供給されます。

3 【南米地区】
もともと、南米地区はブラジルやアルゼンチンなどLPG需要国があり、アメリカや中東からLPGを輸入してきました。
しかしながら、近年では南米の豊富な資源を開発し、特に原油などの採掘によるLPGが生産されるようになり、LPG輸入国から一部輸出国に変化し始めております。
ベネズエラやチリなどはLPGを輸出しており、今後も新規輸出ソースとして期待されております。

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