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LPGの生産
私たちの生活や経済活動を支えるLPG(液化石油ガス)はどのように生産されるのでしょうか?LPGは炭素(C)と水素(H)から組成される「炭化水素類」として区分される化石燃料であり、石油や天然ガス、ガソリンなどと同じエネルギーです。エネルギー資源に乏しい日本はこれらの多くを輸入に依存しております。
LPガスの生成資源
LPGは大きくわけて次の3つの過程から生産されます。
@油田から採掘される原油に随伴するガスからの分留
A天然ガス田から採掘される構造性ガスからの分留
B石油精製過程で生成
( 1) 原油随伴ガスとしてのLPG
産油国において油田から原油を採掘後、原油タンクでの貯蔵やパイプラインやタンカーで輸送する為に、原油からガスを抽出する必要があります。従って、産油国では原油中に含まれるガスを分留し、原油とLPGを別々のエネルギーとして取り扱う様になりました。
(参考)
原油タンクや原油タンカーは貯蔵や輸送中に原油が固まらない様に、暖めながら運転を行ないます。従って、常温で気体となるLPG(プロパンは約マイナス40℃が沸点)が原油に混合していると原油の蒸気圧が上昇し、設備を破壊してしまう可能性があります。
( 2) 天然ガス随伴としてのLPG
採掘された天然ガスをパイプラインで輸送する為に、天然ガスからLPGを抽出する必要があります。同じガス体エネルギーでありながら、特性の異なるLPGと天然ガス(メタンを主成分とする)を別々に取り扱うようになりました。
(参考)
天然ガスはパイプラインで輸送されますが、LPGと異なり沸点が非常に低い天然ガスは(天然ガスの沸点は約マイナス160℃)寒冷地でもガス状のままパイプラインで輸送できます。しかしながらLPGはパイプライン中で再液化してしまう可能性があり(ブタンの沸点は約マイナス5℃)、輸送効率が悪くなる為、あらかじめLPGを抽出する必要があります。
( 3) 石油精製過程で生成されるLPG
産油国であらかじめ抽出された原油にも多少のガスが残っており、ガソリンや灯油などの石油製品を作る為、原油を精製処理する過程でLPGが生成されます。
(参考)
原油を精製する過程でLPGが生成される割合を「LPG得率」といいます。原油の種類によってLPG得率は異なりますが、日本国内で処理される原油のLPG得率は3〜5%程度と言われております。
LPガスの生産量
このように分留されるガスの内、炭素数が3であるプロパンと炭素数が4であるブタンをLPG(液化石油ガス)と呼びます。世界で生産されるLPG約1億9,000万トンの内、天然ガス随伴で生産されるLPGは約34%程度(6,500万トン)、石油精製によって生成されるLPGはもともと原油随伴と同じと考えれば、原油随伴で生産されるLPGは約66%程度(1億2,500万トン)と言われております。