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LPガスの供給

マーケットウィークリーレポート<2016年4月4日>

【概要】
先週の原油先物相場は、BRENT、WTIともに下落した。(BRENT:-$1.60 WTI:-$2.60)。
4月CP先物は$317で始まり、$320で取引を終えた。

【原油マーケット】

BRENT : $40.27(月) →$38.67(金), WTI : $39.39(月) →$36.79(金)
今週の原油相場は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国、非加盟国が今月17日にドーハで開く増産凍結に向けた会合への期待が高まる中、サウジアラビアの皇太子がすべての主要産油国がに減産、増産凍結に合意しなければ、同国も参加しないと語ったことにより、値を下げつつ推移している。
マーケットの主な相場の上げ材料は@各国の増産凍結に向けた動きA米クッシング在庫の減少Bドル安・ユーロ高など。一方、下げ材料は@各国の協調減産に対する不信感Aクウェート、サウジ共同操業のカフジ油田の生産再開B米原油累計在庫量の過去最高記録更新(5億3480万バレル)など。

【LPGマーケット】
1 中東マーケット

3月31日(木)に発表された4月CPはプロパン:$320 ブタン:$350となった。中国のセミナーや各国の連休が重なりマーケットの動きが乏しい中、月の後半にサウジアラムコがオイルメジャー1社に4月CPの値に近い価格で販売したと噂が流れたことなどから4月CPは各社の予想通りとなった。4月CP発表後は各社極東マーケットでの動きを注視していることから中東マーケットの動きは軟化している。

2 欧米マーケット

<欧州>
欧州マーケットは5月以降石化勢からの買いが増加すると予想されているが、現状多くの米国カーゴが極東に流入すると見込まれており、今後の需給の引き締まりが観測されている。

<米国>
米エネルギー情報局(EIA)より発表された最新のプロパン在庫は前週比59万バレル増の6,283万バレルとなった。在庫が増加したことや原油相場の下落を受け、MB価格もプロパン、ブタンともに値を下げている。

3 アジアマーケット

極東マーケットは、台湾やインドネシアの輸入者より複数の買い付け入札が提示されたが、各社CPの発表を待っていたことや、月曜日がイースターの祝日だったことを受け、積極的な取引は見られなかった、CP確定後は複数の買い唱えが提示されたが、原油相場の下落などを受け各社様子見の状況を継続している。

4 フレートマーケット

フレート指標は、$31.250で始まり$28.000で週を終えた。船舶の余剰感が継続していることから継続して日々値を下げて推移している。

5 バンカーマーケット

バンカー相場は$186.50で始まり、$181.50で週を終えた。また、3月の月間平均は$177.216となった。

6 先物マーケット

【CPスワップ($/MT)】
5月 P/B=$311/$336
6月 P/B=$305/$330
7月 P/B=$304/$324

【価格推移】
1 サウジCP推移表

2016年4CPは以下の通りです($/MT)。
 プロパン$320/MT(前月比+$30)、ブタン$350/MT(前月比+$5)
 A/L (3月1日〜31日平均、$34.690)の熱量換算比は、P:112.5%(前月比-9.8%)、B:124.8%(前月比-12.0%)。
過去のCP推移はこちらをクリックしてください。

2 ANSI (旧 北海価格)・アルジェリア価格

4月の旧北海価格及びアルジェリア価格は、以下の通りです($/MT)。
ANSI (旧 北海価格)
プロパン: $252.5、ブタン:$256
アルジェリア価格
プロパン: $260 ブタン: $295