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家庭用需要の概要
消費者数
家庭用LPG需要の大きな要素は、LPGを利用する人々と世帯の数です。LPGの消費者数は、約2500万世帯で日本の世帯数の約50%以上を占めているといわれています。
( 1) 総世帯数とLPG世帯数の傾向
日本の総世帯数は約4800万世帯で、その内、都市ガスの家庭用世帯数(調停件数)は約2200万世帯、残りをLPG世帯とすると2600万世帯となります。
しっかりした統計がないので数値で示せませんが、オール電化住宅やガス無し住宅が増える傾向に有り、LPGの世帯数は2500万世帯を下回っていることは確実です。オール電化は新築住宅、ガス無し住宅は、既存住宅で給湯は灯油や電温を使い、厨房で使っているLPガスコンロを電気に換えるケースです。
日本の総世帯数は、人口の増加に比べて世帯数の増加割合が高い傾向に有ります。これは、単身世帯が約1200万世帯以上に達しており、今後、更に増える傾向で、LPG世帯も同様です。単身世帯の増加はLPガスの単位消費量減少の要因になります。
( 2) 地域別の総世帯とLPG世帯
下表は、LPガス事業団の統計で、LPG世帯は保険契約に基づいています。この統計は世帯数というよりもメーター取付戸数で、都市ガスでいうメーター取付数(約2440万)に該当します。メーター取付数は空家も入っていますので、世帯数より多めになります。
都道府県別世帯数とLPガス消費世帯数
県別
平成13年3月末
世帯数
LPガス消費世帯数
比率%
北海道
2,436,803
1,569,880
64.4
青森
538,269
467,757
86.9
秋田
403,765
302,666
75.0
岩手
479,898
462,804
96.4
山形
380,216
345,054
90.8
宮城
830,137
561,377
67.6
福島
697,883
616,395
88.3
栃木
676,522
634,255
93.8
茨城
1,005,916
879,258
87.4
千葉
2,237,604
892,277
39.9
埼玉
2,533,096
1,496,255
59.1
群馬
694,974
607,373
87.4
東京
5,499,594
736,362
13.4
神奈川
3,423,758
1,374,828
40.2
新潟
790,262
283,396
35.9
長野
754,206
700,392
92.9
山梨
310,247
324,662
104.6
静岡
1,297,993
981,919
75.6
愛知
2,522,862
996,111
39.5
三重
649,763
498,258
76.7
岐阜
679,490
634,896
93.4
富山
357,780
283,414
79.2
石川
404,542
347,336
85.9
福井
254,986
235,477
92.3
県別
平成13年3月末
世帯数
LPガス消費世帯数
比率%
滋賀
438,151
328,338
74.9
京都
1,013,278
283,872
28.0
奈良
510,934
242,743
47.5
和歌山
401,715
343,389
85.5
大阪
3,530,048
400,055
11.3
兵庫
2,109,673
711,463
33.7
鳥取
210,111
185,489
88.3
岡山
710,991
581,303
81.8
島根
262,338
256,332
97.7
広島
1,131,362
746,034
65.9
山口
607,854
444,397
73.1
徳島
297,503
259,102
87.1
香川
379,249
277,256
73.1
高知
335,476
319,123
95.6
愛媛
588,114
544,247
92.5
福岡
1,947,757
1,173,362
60.2
佐賀
286,990
252,331
87.9
長崎
578,499
392,034
67.8
大分
467,977
414,929
88.7
熊本
671,518
552,952
82.3
宮崎
461,840
409,924
88.8
鹿児島
742,210
592,530
79.8
沖縄
470,781
452,306
96.1
合計
48,015,251
26,395,913
55.0
(注)
1.世帯数は住民基本台帳に基づく(平成13年3月末現在)
2.LPガス消費世帯数は平成12保険年度(平成13年3月現在)保険契約集計表(主として都道府県内に所在する販売店のガス供給メーター数)による
3.比率は住民基本台帳世帯数に占めるLPガス消費世帯数の%
出所/LPガス事業団広報
用途別普及状況
家庭用LPG需要を支えるのは、前項のLPG世帯がどれだけLPGを消費するかであり、家庭内の用途別にLPG機器が普及して行くことが大きな要素です。
( 1) 厨房
LPGコンロの普及率は、ほぼ100%近い普及でしたが電気コンロ(200VのIHヒーター等)が侵食してきています。
炊飯器全体の普及率は99%で、うち、電気炊飯器86%、LPG炊飯器13%で、LPGは減少傾向にあります。
( 2) 給湯
風呂を中心とした給湯の普及率は99%で、うち、LPG給湯40%、石油給湯40%、電気温水器給湯が10%、太陽熱給湯が9%で、LPガス世帯の中で約60%が他のエネルギーを使っています。
太陽熱給湯(太陽熱温水器)は、LPG給湯との併用使用を含めると約14%普及しています。
( 3) 暖房
暖房機器の普及率は95%ですが、暖房機器は複数持っていいるので所有ベースの普及率を見ると、灯油暖房90%、電気暖房45%で、LPG暖房は0,5%です。
( 4) その他
食器洗乾燥機がシステムキッチンにビルトインされたり、単体機器の普及が進んでいます。この普及は、キッチンでの洗い物の給湯需要が食器洗乾燥機に置き換わることですからLPG給湯機直結型の食器洗洗浄機の普及をして行かないとLPガスの給湯需要が減少することになります。
LPG衣類乾燥機は、LPGの需要増加に直接結びついてきます。
需要量
家庭用LPGの需要量は年間約520万トンで、日本のLPG
総需要量約1900万トンの27%
を占めています。
人口や世帯の伸びは1%以下で需要の増加要素にはなりなせんが、用途別の普及率をみると、潜在需要は現状の倍以上あり、LPG世帯内の厨房、給湯、空調のLPGシェアを上げること、即ち、LPGを消費する設備や機器を販売することが需要増加の要素です。